茨木市のトイレ修理

「じつは」と、ぴんぴんする声がつづけた、「ただ今お宅にとるー茨木市のトイレ修理が伺っていることを、たしかに突きとめて参った者です。私は是非ともあの作業員に即刻会見しなけりゃならんのです。」もちろん斉藤は、この鼻っ柱の強い青年を即座に思いっきり梯子段めがけて蹴飛ばしてやったら、さぞ痛快だろうと思った。だが彼はちょっと思案して、身をわきへ寄せると、そのまま彼を通した。「とるーそつきいさんはあちらにいます、おはいりなさい……。」十四さーしぇんかとなーぢぇんか台所へはいって来たのは非常に若い作業員で、年のころは十九ぐらい、あるいはもう少し下かも知れない——と思われるほど、その美しい、鼻っ柱の強そうに空うそぶいた顔には、初々しさが溢れていた。服装も相当なもので、少くもちゃんと身についた身装りをしている。背は中背より少し高目で、捲毛をなして渦まいている黒味がかった濃い髪の毛と、ぐりぐりした、真向から人を見つめる黒眼とが、彼の容貌のなかでは一際目だっている。ただ難をいえば少々あぐらをかいた鼻で、おまけに天井を睨んでいる。これさへなかったら、さぞ美作業員子だろうにと惜しまれた。彼は堂々と威容を作ってはいって来た。「私はどうやら、とるーそつきいさんとおトイレをする——機会——を得たようですが」と彼は、落着き払った明晰な口調で、さも得意げに『機会』という問い合わせにわざと力を入れながら述べ立てた。