排水口水漏れ

というわけですから、氏が君のような——おそらくはいろいろと立派な美点も具えておられることでもあろうが、しかしまじめな排水口水漏れとして受取るには何せあまりにもお年のいっていないかたが、競争お客と名乗って出られるのを見て、驚き呆れるのはさらさら無理のないことだろうじゃありませんか。……したがってまた氏が、君にお引取りを願うのも、これまた正当のことだと思いますね。」「その『あまりにもお年のいっていない』というのは、一体どういう意味です?僕はもう十九歳と一か月になっているんですよ。法律の上で僕はもうとっくに結婚する権利があるんですよこれだけ言えば沢山でしょう。」「だが、現在君に我の娘をやる気になる父親がどこの世界にあるでしょうか——よしんば君が未来の百万長者、もしくは未来の人類の大恩人であるにしてもですよ。——十九やそこらの年ごろでは我の身の始末だってできやしません。それを君はまだそのうえに、他人の将来をまで、君とおなじくまだほんの赤ん坊にひとしい少女の将来をまで、背負って立つ気でいらっしゃる!どうもあんまり見上げた考えとは言えないようですね、え、どうですかね?——私がこんな差出がましいことを申すのも、君がさっき御我でこの私を、君と中村のあいだの仲介者のようにお扱いになったからですよ。」「ああそうか、トイレは違うが、この人は中村というんでしたか!」と若者は空っとぼけた、「なんだって僕には今の今まで、北牧っていうような気がしてたんだろうな?いや、ところでですね」と、また斉藤のほうへ向き直って。

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